うちの息子が小1だった年の2月か3月ごろ、小学校から次年度の主なスケジュールが配られました。するとそこには、
「4月○日:学力テスト(2〜6年生)」
の文字。それを見つけて、
え、学力テスト?今は公立小学校でもそんなのあるの?しかも1年生以外は全学年!?
と焦ったことを今でも覚えています。
ママ友さんとか子ども会とか、そういうネットワークにもっと参加して情報を仕入れてたら違ったのかなあ……。まぁ、しょーがない!
というわけで今日は、私と同じような方々に向けて「小学校でおこなわれる学力テスト」についての情報を書いていきたいと思います!
学力テストは学習指導要領に準拠した「教研式NRT」
うちの息子が通う学校で行われていた学力テストは、「教研式NRT」というものでした。「数研式」と間違えやすいですけど、「教研式」だそうです。
◆ 学習指導要領準拠/全国標準 NRT (Norm Referenced Test)
基本的には
- 小1の内容のテストを小2の春にやる
という感じですが、学校によっては
- 小1の内容のテストを小1の終わりにやる
ということもあるようです。
教研式NRTの難易度は「学習指導要領に準拠」
教研式NRTは学習指導要領に準拠しています。つまり、教科書レベルということです。
ですが、「教科書レベルなら学校のテストと同じくらいの点数が取れるはず」は通用しないのが現実。というのも……。
全国平均点はどれくらい?
息子が小2のときに受けた(=つまり小1の内容の)教研NRTの全国平均点は、

- 国語:60点台後半
- 算数:60点台後半(70点に近い)
でした。
小1の教科書レベルの内容を扱ったテストを2年生が受けた結果にしては低いと思いませんか?
実際、「学校のテストでは90点以上が当たり前なのに、学力テストでは70点くらいまで下がる」という方も少なくないようです。
学校のテストも学力テストも「教科書レベル」の問題を扱っているはずなのに、こんなに差が出るのはなぜ?
学校のテストより学力テストの点数が低くなるのはなぜ?
これはあくまでも個人的な考えですけども、学校のテストより学力テストの点数が低くなる理由としては、「学力テストの問題はその時に初めて見る問題だから」というのが大きいのでは、と思います。
例えば国語の場合、
- 学校の普通のテスト
- ……事前に授業で教科書に載っている文章を読み、みんなと考えを出しあい、先生が解説してくれて、ノートも取っている
- 学力テスト
- ……その時に初めて読む文章。誰も助けてくれないし時間制限もある。
こんな感じに、全く違うんですよねぇ。
大人でいうと、「入念に準備した台本通りに会議を進行することはできるけど、急に入った会議だと進行がグダグダになる」みたいなイメージでしょうか?
となると、子どもには今後の学力テストに備えて「その時に初めて見る問題を時間内に1人で解く練習」をさせておきたい!と思いますよね。
ところが……。
学力テストの過去問はどこで買える?
公式サイトによると、教研式NRTの過去問は公開されていませんし、販売もされていません。
教研式教育・心理検査ならびに学校教材(みんなのやくそくノート)は、学校、教育委員会、教育研究所等の教育関係機関および専門家以外への販売はいたしておりません。
教育・心理検査 購入方法・見本請求・お問い合わせ
さらに!
これは我が家に実際に学力テストの結果が届いて初めて知ったことですが、なんとこの教研式NRT、実際に受けたテストの問題や解答すら返却されません。
なので、もし教研式NRTの過去問が公開されていたとすれば、それは学校や教育委員会の関係者が違法に流出させたものです。これは手を出さない方が身のためですよ(笑)
小6・中3対象の「全国学力・学習状況調査」の過去問は公開されている
ただし、よくニュースで「子どもの学力が云々」と取り上げられるときに使われる「全国学力・学習状況調査」は別モノです。小学6年生・中学3年生のみが対象のやつですね。
「全国学力・学習状況調査」の過去問は、こちらで公開されています↓
◆ 教育課程研究センター「全国学力・学習状況調査」- 国立教育政策研究所
数年分が公開されていますので、小6・中3の学力テスト対策にどうぞ!
市販のドリルだと、どのレベル?
余談ですが……。
我が家では、息子に市販のいろいろなドリルを試してもらっています。全部やらなきゃダメ!というわけでは決してなく、どれが息子に合うかを見極めるためにアレコレつまみ食いしている感じです。
そんな息子が小3の春に小2の内容をカバーした学力テスト(教研式NRT)を受けた後で言っていたのは、
学力テストの難易度は「ハイレベ」くらいかな
「ハイレベ100」は奨学社から出ているドリルで、国語だけでも「国語」「読解力」「漢字」の3種類がラインナップされています。
その中で息子がやっていたのは「読解力」のドリルです↓

ちなみに「ハイレベ100」シリーズには
- 標準
- ハイレベ
- 最レベ
の3段階の問題が載っていますが、その中の「標準」から「ハイレベ」くらいの難易度だと息子は感じたそうです。「最レベ」ほどは難しくないよ、とのことでした。
あくまでも子ども個人の感想ですが、参考までに!
学力テスト(教研式NRT)に関する追記
さて最後に、学力テスト(教研式NRT)に関してわかっていることをもう少し書き残しておきます。
学力テストの結果はいつ返却される?
うちの小学校の場合、4月に受けた学力テストの結果は夏休みが始まる前の日に配布されました。
ただ上述した通り、問題用紙や解答用紙は返却されません。紙1枚を渡されるだけ。
学校からの説明はなく、校内の平均点や学年の順位などの情報も一切なく、そのまま夏休みに突入!という流れでした。
学力テストの結果用紙からわかることは?
配られたテスト結果の紙を見てハッキリわかるのは、自分の子供が取った点数だけです。
全国平均点は「だいたいこの辺り」というところに星マークがついているのみ↓

あとは、どこが良かった、どこを頑張って欲しい、みたいなアバウトなコメントがあります↓

『は』『へ』『を』や、『ゃ』『ゅ』『ょ』など、ことばの正しい書き方を知ることが大せつです。
と書かれているから、その辺の使い方を間違えたのかな……?と推測することはできます。
が、推測するしかできない。どういう問題をどういう風に間違えたのかはわからないし、実は字が下手だっただけという可能性も否めない。
正直、たいして役に立ちませんw
というわけで、今日はここまで!
また何か分かったら都度書き足しますね!