「Owlfiles」と「FE File Explorer Pro」の開発元・Skyjosはどこの国の会社?危険性は?

さて今回は、iOSでもAndroidでも利用者の多いファイルマネージャーアプリ、「Owlfiles」そして「FE File Explorer Pro」の開発元と、どこの国のアプリなのか?を調べてみました!

ちなみに、前回の記事はこちらです↓

「Owlfiles」と「FE File Explorer Pro」の違いは何?/「Owlfiles」アプリが勝手にダウンロードされた!?

もくじ

「Owlfiles」と「FE File Explorer Pro」の開発元は、Skyjos

アプリストアの情報によると、「Owlfiles」と「FE File Explorer Pro」の開発元は「Skyjos Co., Ltd.」となっています。

ところが、Skyjosの公式サイトに行ってみても、会社の情報がほぼ無い

「Skyjos Co., Ltd.

とは書かれているので法人なんだろうとは思いますが、事務所の場所も、代表者の名前も、一切書かれていないんです。

連絡方法はメール、Twitter、Facebookで、という感じ。

うーん……?

Skyjosの代表者は「Steven Zhang」

そこで、今度はSensor Towerというデータ分析の会社のサイトに行ってみました。

Sensor Towerは米サンフランシスコの企業で、AppStoreやGoogle Playからリアルタイムでアプリのダウンロード数や売上などの情報を取得、その分析をクライアントに提供しています。

そんなSensorTowerのSkyjosのページによると、Skyjosの代表者は「Steven Zhang(スティーブン・チャン)」という人。

苗字から推察するに、中国系っぽいですね。

「skyjos.com」 ドメインの登録地、以前は中国だったけれど……?

次に、Skyjosの公式サイト「skyjos.com」のドメインがどこで取得されたのかを調べました。

tech-unlimited(ドメイン情報の検索サービス)によると、「skyjos.com」のドメイン登録地は「Shanghai(上海)」、登録国は「CN(中国)」となっていました。

ただし、2021年1月の時点では、です。

2022年現在は、登録地の情報は非公開となっています。

登録代行業者のGoDaddyのサイトで調べても(Whois 検索結果)、出てくる「登録者」は「DomainsByProxy」の情報のみ。

これはGoDaddyのプライバシーサービスプロバイダーで、登録者の情報を保護しているんですね。

なので、現在どうなのかは分かりません。

「Owlfiles」と「FE File Explorer Pro」を使う危険性は?

今のところ、「Owlfiles」と「FE File Explorer Pro」からの情報漏洩のニュースは見つかりませんでした。

ですが、中国系のアプリといえば、個人情報漏洩のニュースに事欠かないのが現実です。

中国系のアプリとニュース

参考までに、中国系のアプリと、それらに関するニュースを調べてみると……。

ES File Explorer

― ファイル管理アプリ。開発元は、中国のテック企業 Baidu(バイドゥ、百度)から独立した Do Globalの子会社であるES Global。

TeckCrunchのこちらの記事によると、

“All connected devices on the local network can get (data) installed on the device,”<同じローカルネットワークに接続している全デバイスが、(ES File Explorerが起動している)デバイスのデータを入手できる>

Researcher shows how popular app ES File Explorer exposes Android device data

“he could pull pictures, videos and app names — or even grab a file from the memory card — from another device on the same network.”<(この問題の発見者は)同じネットワークの別のデバイスから、写真や動画、アプリの名前、さらにはメモリーカードのファイルまで引き出してみせた>

Researcher shows how popular app ES File Explorer exposes Android device data

とあります。

TikTok

ー 動画アプリ。開発元は中国のテック企業 ByteDance。

NHK News Webのこちらの記事によると、

「TikTokは、中国の法律で政府からの監視要請に従うよう義務づけられている」として、TikTokをアプリストアから削除するようアップルとグーグルに求めました。

米FCC “TikTok削除を” アップルとグーグルに要請

アメリカメディアが、中国の技術者がTikTokのアメリカの利用者のデータにたびたびアクセスしている実態を報じていました。

米FCC “TikTok削除を” アップルとグーグルに要請

Zoom

― Web会議サービス。創設者が中国出身の中国系アメリカ人。

ITmediaのこちらの記事によると、

トロント大学の研究者が、会議の暗号キーが中国のサーバを経由していたことを確認し、その危険性を指摘

Zoom、北米のWeb会議の暗号キーを誤って中国データセンター経由にした問題について説明

もし中国政府がZoomの中国拠点に対し、ユーザー情報の開示を求めれば、Zoomはこれを拒否できず、データが中国政府にわたる可能性

Zoom、北米のWeb会議の暗号キーを誤って中国データセンター経由にした問題について説明

などなど……。

セキュリティ上の懸念から、アメリカではTikTokやZoomの利用を禁止している企業・団体もあるほどです。

データ管理アプリと「国家情報法」

中国には、「国家情報法」 という法律があります。2017年に施行されました。

これは、中国国家から要請があった際、中国の企業は国家の情報収集活動に応じなければならないということです。

そういう法律がある国の(かも知れない)会社が作ったアプリに、自分のスマホやパソコン、クラウドドライブやNASなどへのアクセス権を与えるというのは、何を意味するのでしょうか……?

「Owlfiles」と「FE File Explorer Pro」の代わりになるアプリは?

ちなみに私は、以前はFE FileExplorer Proを使っていました。

が、いろいろと調べていくうちに、他のアプリに移行することを決意し、今は違うファイル管理アプリを愛用しています。

やっぱり……何だか不安で。

というわけで次回は、今の私が実際に使っているファイル管理アプリをご紹介しますね!

【個人データの収集なし!】iOSなら、ファイル管理アプリは「FileBrowser」がおすすめ!

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